出会いを遠ざける完璧主義の落とし穴

月曜日(出会いと関係づくり)

はじめに

私は昔出会いがうまくいかないのは「いい人にまだ出会っていないから」「自分がまだ完璧じゃないから」だと思っていました。

服もメイクも仕事もできるだけ完璧に整えてからじゃないと、会いに行くのがこわかったんです。

でも心の勉強や研究を見ていくうちに出会いを遠ざけていたのは環境ではなく、自分の完璧主義だったと気づきました。

今日は、そのときの気づきと最新の研究をまぜながら

・なぜ完璧主義が出会いを遠ざけるのか
・どう手放していけばいいのか

を、できるだけ分かりやすくまとめていきます。

完璧主義は「悪い性格」ではなく心の防衛反応

まず大前提として完璧主義は性格が悪いわけでも、根性が足りないわけでもありません。

心理学では、完璧主義を

・自分にとても高い基準を求めるタイプ
・周りから完璧に見られたいタイプ

など、いくつかに分けて考えています。

最近の研究では中でも「周りから完璧に見られたいタイプ」の完璧主義が強い人ほど、

・孤独感が強くなる
・人といるのに「分かってもらえない」と感じやすい

ことが分かってきています。
つまり完璧主義は嫌われたくないがっかりされたくないという、心の防衛反応でもあるのです。

出会いを遠ざける完璧主義の3つの落とし穴

出会いの場面で、完璧主義がどんなふうに働くのか。代表的な落とし穴を、3つに分けて見ていきます。

①自分に厳しすぎて「そもそも動けない」

完璧主義の人の頭の中にはこんな声がよく流れています。

・もっと痩せてからじゃないと
・仕事が落ち着いてからじゃないと
・自分に自信がついてからじゃないと

この「〜じゃないと」は、いくら整えても終わりがありません。

最新のレビュー研究でも完璧主義が強い人ほど

・行動を先のばししやすい
・失敗を恐れてチャレンジを避ける

ことが分かっています。

その結果

・出会いの場に行く前に疲れてしまう
・いいなと思っても「自分にはまだ早い」と引いてしまう

ということが起きやすくなります。

私は、まさにここにはまっていました。「もっと勉強してから」「もっと見た目を整えてから」そう思っているうちに、気づいたら何年もたっていた時期があります。

②相手を見る目が「減点方式」になる

完璧主義は、自分に向くだけではありません。
いつのまにか、相手にも向かいます。

たとえば

・優しいけど、年収が…
・見た目は好きだけど、話し方が…
・条件はいいけど、もっと頼りがいがほしい

と、どこか「満点じゃないところ」を探してしまう。

最近の研究では完璧主義が高いほど

・恋人や配偶者に対して不満を感じやすい
・関係全体の満足度が低くなりやすい

という結果が出ています。

つまり減点方式で人を見ると本当なら合う相手まで取りこぼしてしまうということです。

③「弱さを見せられず」距離が縮まらない

さらに、完璧主義にはもう1つの大きな落とし穴があります。

それは

・弱みを見せられない
・頼れない
・困っていてもつい笑ってごまかす

というパターンです。

最近の対人関係研究では

・自分の不安や失敗を少しずつ共有できること
・弱さを見せ合えること

が、親密さを高める大きなカギになると分かっています。

でも完璧主義が強いと「こんな自分を見せたら嫌われるかも」と感じてしまい、本音をしまい込んでしまいやすいのです。

その結果

・「いい人」で終わる
・「相談には乗ってくれるけど、恋愛対象としては見られない」と言われる

ということが起きてしまいます。

これ、全部昔の私にも当てはまっていました

ここまで書いた3つの落とし穴、正直に言うと、全部昔の私のことです。

・準備が整うまで動けない
・人の「足りないところ」が先に目につく
・自分の弱さを見せるのがとても苦手

そのくせ「いい出会いがない」と落ち込んでいました。

でも、心の勉強をする中で研究を読めば読むほど出会いがないのではなく自分で出会いを細くしていたことに気づいたんです。

そこから少しずつ完璧主義との付き合い方を変えていきました。

次は、その中でも特に役に立った「3つの工夫」を紹介します。

出会いを遠ざけないための3つの工夫

④「70点で十分」と自分に許可を出す

1つ目はあえて70点で動いてみることです。

たとえば

・服装が完璧じゃなくても、とりあえず参加してみる
・話す内容を考えすぎず、まずはあいさつだけしてみる

など、小さな一歩で大丈夫です。

最近の研究では

・自分にやさしい人ほど
 失敗からの立ち直りが早い
・完璧主義のマイナスの影響を
 セルフコンパッションが弱めてくれる

ことが報告されています。

私は「うまくできなくていい、今日の目標は参加すること」と自分に言い聞かせるようにしたら、出会いの場に行くまでのハードルがぐっと下がりました。

②減点法から「加点法」で人を見る

2つ目は人を見るときのレンズを変えることです。

今までは

・ここが惜しい
・この部分が気になる

と、足りないところばかりに目が行っていたかもしれません。

これを、意識して

・この人の「安心できるところ」はどこだろう
・一緒にいてラクだと感じるポイントはどこだろう

とプラス面を見る練習に変えてみます。

ポジティブ心理学の研究では小さな良いところに目を向ける習慣が

・人間関係の満足度
・心の安定

を高めることが分かっています。

私自身も「100点の相手」ではなく「一緒にいて呼吸がラクな相手」に目を向けるようにしてから出会いの感覚が少しずつ変わっていきました。

③不完全な自分を少しだけ出してみる

3つ目は小さな弱さを、あえて1つだけ見せてみることです。

たとえば

・実は人見知りで、すこし緊張してます
・方向音痴で、よく道に迷うんです

など、命に関わらないレベルのかわいい弱点からでOKです。

自己開示の研究では

・自分の内側を少しずつ見せ合うことで
・相手との親密さや信頼感が高まる

ことが以前からくり返し示されています。

完璧な自分を見せるよりも少し抜けているところがあるほうが、人は安心して近づきやすくなります。

まとめ 出会いを細くしているのは「ダメな自分」ではなく完璧主義

ここまでの内容を、シンプルにまとめます。

・完璧主義は「嫌われたくない」心の防衛反応
・でも強くなりすぎると出会いの場面で自分も相手も苦しくなってしまう

出会いを遠ざける主なポイントは

・準備が整うまで動けない
・相手を減点方式で見てしまう
・弱さを見せられず距離が縮まらない

でした。

そのうえで、今日からできる工夫は

・70点で動くことを自分に許す
・減点法ではなく加点法で人を見る
・小さな弱さを1つだけ見せてみる

この3つです。

さいごに

私は長いあいだ「もっと完璧になれたらきっといい出会いがあるはず」と信じていました。

でも本当は完璧だから愛されるのではなく不完全なままでも一緒にいたいと思えることが人と人をつなぐ力なんだ

と、少しずつ分かってきました。

もし今完璧じゃない自分にがっかりしているならそれは出会いのスタートラインにすでに立っている証拠です。

少しずつ力を抜きながらあなたのペースで「ちょっとだけ不完全な自分」を出していけますように。

そのゆるさが出会いのドアを静かに開いてくれます。

参考文献

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・Fredrickson,B.L.2001
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