はじめに
赤ちゃんを迎える準備を始めると、まず目に入るのが「出産準備リスト」やベビー用品売り場ですよね。
- 何をどこまでそろえればいい?
- 本当に必要なものってどれ?
- 高いものを買ったほうが安心?
そんなふうに、ワクワクと同時にちょっとしたプレッシャーも感じやすいところです。
でも、医療・行政のデータを見ていくと、ベビーグッズ選びで大事なのはたくさんそろえることではなく、「安全・便利・快適」の3つを満たしているかどうかだということが見えてきます。
この記事では、
- 事故を防ぐための「安全」のポイント
- 毎日の育児をラクにする「便利さ」の視点
- 赤ちゃんとママ・パパが笑顔でいられる「快適さ」のコツ
を、エビデンスをベースにしながら、やさしく整理してお伝えします。
ベビーグッズ選びで「安全」を一番にする理由
いちばん最初に確認したいのは、やっぱり 安全性 です。
日本小児科学会と消費者庁のデータでは、乳児の事故の約6割が「ベビー用品の誤使用・不適合」によるもの と報告されています。
つまり、
- 危ない作りのモノを選んでしまった
- 赤ちゃんの月齢や体格に合っていない
- 正しい使い方がされていない
といったことが、事故の大きな原因になっているということです。
安全なベビーグッズかどうかを見極める3チェック
ベビー用品を選ぶときは、まずここを確認してみてください。
①PSCマーク・SGマークが付いているか
国が定める安全基準を満たした製品につくマークです。
とくに
- ベビーベッド
- ベビーサークル
- チャイルドシート
など、命を守る道具には必ずチェックしておきたいポイントです。
②寝具・チャイルドシート・ベビーベッドは「規格適合」か
取扱説明書に「◯◯基準適合」「安全基準合格」などの表記があるかを確認しましょう。
成育医療研究センターの分析では、チャイルドシートを「不適切なサイズや装着方法」で使った場合、事故リスクは正しく使ったときの約5倍になるとされています。
③柔らかすぎる寝具・枕・ぬいぐるみは「窒息リスク」になる
ふわふわでかわいい布団やクッションは魅力的ですが、新生児期のベッドには置きすぎないのが安全です。
- やわらかすぎるマットレス
- 高い枕
- 大きなぬいぐるみ・クッション
などは、赤ちゃんの顔が埋もれてしまう危険があります。
「かわいい」より「呼吸がしやすい」ことを最優先に。
これだけでも、安全性はぐっと高まります。
「便利さ」は育児を続けていくための味方
次に大切なのが、便利さ=続けやすさ です。
新生児との生活は、想像以上に「同じことの繰り返し」です。
- おむつ替え:1日 8〜10回前後
- 授乳:1日 8〜12回
- ねんね・抱っこ・着替えも何度も繰り返し
厚生労働省の家庭支援調査では、「使いやすいベビーグッズ」を持っている家庭は、育児ストレスが平均15%低いという報告もあります。
毎日使うものほど「かわいい」より「ラク」を優先
便利さというと、なんとなく贅沢なイメージがありますが、実は 「ママ・パパの体と心を守るための道具」 だと思っていいくらいです。
たとえば…
- おむつ替えがつらい →
高さを調整できるおむつ台・チェンジマット があると、腰への負担が大きく減ります。 - 授乳で腕や肩がパンパン →
授乳クッション があるだけで、腕で赤ちゃんを支える力が減り、首・肩こりの予防に。 - 夜間の授乳やおむつ替えで毎回まぶしい →
ワンタッチで明るさを変えられる小さなライト があると、赤ちゃんも親も起き抜けのストレスが軽くなります。
ポイントは、
「使うたびにイライラするか」「使うたびにホッとするか」です。
見た目よりも、
- 片手で扱えるか
- 洗いやすいか
- すぐに片づけられるか
といった 現実的な基準 で選ぶと、毎日の負担がじわじわ減っていきます。
「快適さ」は赤ちゃんと親、両方のために
最後のポイントは 快適さ。
ここで大事なのは、「赤ちゃんだけが快適」ではなく赤ちゃんも、世話をする大人も心地よいことです。
赤ちゃんにとっての快適
赤ちゃんの快適さを支えるグッズの例としては…
- 通気性の良いベビー布団
→ 日本アレルギー学会は、「ホコリをためにくい素材」の寝具を推奨しています。 - 肌ざわりの良い衣類
→ 基本は 綿100%。縫い目やタグが直接肌に当たらないデザインだと、かゆみやかぶれの予防にも。 - 季節に合った寝具とおくるみ
→ 冬は保温性、夏は通気性。室温に合わせて「あたたかさ」と「ムレにくさ」のバランスをとることが大事です。
WHOの乳幼児ケアガイドラインでは、心地よい触覚刺激(Comfort Touch)が、赤ちゃんのストレスホルモンを低下させる とされています。
つまり、
- チクチクしない
- ムレない
- やさしく包まれる
といった「気持ちいい素材」や「触れたくなる質感」も、立派な発達支援の一部なんです。
ママ・パパにとっての快適
育児グッズの中には、大人側の体を守るもの もあります。
- 抱っこひも
→ 腰ベルト+肩パッド付きで、体への負担が分散されるものを。
長時間の抱っこや移動が多い方ほど「フィット感」と「重さの感じにくさ」が大切です。 - 授乳クッション・円座クッション
→ 産後の体を守るアイテム。無理な姿勢で頑張り続けないための“予防グッズ”です。 - 軽くて動かしやすいベビーベッド・ベビーラック
→ 掃除や模様替えのときにも「動かすのが苦にならないか」を基準にすると、後悔が少なくなります。
赤ちゃんが快適であること
+
お世話する大人が「これなら続けられる」と感じること
この両方を満たしてくれるグッズこそ、本当の意味での「良い買い物」になります。
買いすぎないためのベビーグッズの考え方
いろいろ見ていると、どれも必要そうに見えてきますが、新生児期に絶対必要なものは実はそこまで多くありません。
ベビーグッズを考えるときは、こんなふうに分けてみると整理しやすくなります。
①命を守るもの(優先度:最重要)
- ベビーベッドや寝具(安全な寝かせ方ができるかどうか)
- チャイルドシート(車に乗る家庭では必須)
②体と心を守るもの(優先度:高)
- 抱っこひも
- 授乳クッション
- 授乳・おむつ替えをラクにするグッズ
③あると「かなり助かる」もの(優先度:中)
- ベビーラック
- ワンタッチライト
- おむつ用ゴミ箱 など
④あればうれしいけれど、なくてもなんとかなるもの(優先度:低)
- デザイン重視の小物
- 月齢が進んでからでも間に合うおもちゃ類
全部を一気にそろえなくても大丈夫 です。
- まずは①と②を中心に最低限からスタート
- 実際の生活が始まってから、「ここが不便だな」というところに③・④を足していく
この順番で考えると、買いすぎも防げて、後悔もぐっと減ります。
~ちなみに~
上記のうち私が準備したベビーグッズは
・チャイルドシート(必須)
・ワンタッチライト(あると新生児の睡眠を妨げない)
・授乳クッション(新生児の安心感に繋がりやすい)
・月齢が進んでからでも間に合うおもちゃ類
そして一番重宝したのが
です。

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さいごに
ベビーグッズ選びは、「ちゃんとそろえなきゃ」と思うほど、プレッシャーになりがちです。
でも、本当に大事なのは
- 安全:命を守れるか
- 便利:毎日続けられるか
- 快適:赤ちゃんも親も心地よいか
この3つの視点で、あなたの暮らしに合うものを選んでいくことです。
完璧なリスト通りにそろえなくても、足りないものは、あとからいくらでも足せます。
むしろ、
- 実際に赤ちゃんと過ごしてみて
- 自分たちの生活リズムが見えてきてから
「今の私たちに必要なもの」を一つずつ選んでいくほうが、ムダも少なく、心にもやさしいベビーグッズ選びになります。
何を買うかよりも、そのグッズを通して、赤ちゃんとどんな時間を過ごしたいか。
その軸さえあれば、きっとあなたなりの「安全!便利!快適!」なセットが見つかっていきます。
参考文献
- 日本小児科学会(2023)乳幼児の家庭内事故予防ガイド
- 消費者庁(2022)ベビー用品の安全チェックリスト
- 厚生労働省(2021)育児支援マニュアル
- 国立成育医療研究センター(2020)乳児用製品の安全使用に関する調査
- WHO (2019). Guidelines on Infant and Young Child Care
- 日本アレルギー学会(2021)寝具と皮膚アレルギーに関する報告


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